おたより
- 2025/02/03
- 2025年2月の園だより
暖かい日があったり、ぐっと冷え込む日があったり、大人も子どもも体調管理が難しい気候です。幼稚園では、インフルエンザ・ヒトメタニューモウィルス・胃腸炎・風邪が流行しております。引き続き、手洗い・うがいを続けていきたいと思います。
さて、昨今問題になっている「小1プロブレム」をご存じでしょうか。
「小1プロブレム」とは、小学校入学直後、環境に適応できず、落ち着かない状態が数カ月以上続くことをいいます。授業中にもかかわらず、教室内をウロウロと歩き回ったり、勝手に外に出てしまう等、学校生活に適応できずにいるのです。
実は、この問題は就学前段階に要因があるのではないかと、たくさんの研究がなされています。これらの研究から、基本的生活習慣の獲得がなされていない子は、就学後に不適応状態を示す率が高いことが分かっています。
基本的生活習慣とは、食事・排泄・睡眠・着脱衣・清潔といった5項目で見ています。この5つが生きるための最低限の事で、自分でできる力として基本的生活習慣と呼ばれるものです。乳幼児期の基本的生活習慣は、引きこもりの種を撒かないためにも大切な要素でもあるといいます。
また、基本的生活習慣を3歳までに獲得した子どもの論理的思考の高さも分かってきました。
「基本的生活習慣」の自立は、乳幼児期における最重要課題と言われています。しかも、基本的生活習慣においては、中高生では不登校問題、大人ではウツといった精神障害の問題にも直結します。
子どもたちが小学校以上の社会で生きにくくならないためにも、そして心と体を健やかに育み、人生を幸せに生きていくためにも、この乳幼児期(0~6歳)に幼稚園と保護者の皆様が一緒になって生活習慣を応援してあげましょう。